2012年に起きたこと
| 文章 淡路紀世子 & みんなのおしゃべりから ⇒ 千寿子・祐恵・23歳の天使 |
| 写真 淡路紀世子 |
2015年7月 記
私は・・耳が 気になっていた。
だいぶ前に
「細長い紙に 火をつけてとかで・・
耳の中の不要なものがどさっととれるんだよぉ」
っていう話を聞いたことがある。
その商品にも出会え 頂いたけれど
賛否両論、いろんなうわさもあり どうしようかなって
実際には使えなかった。
耳鼻科に行って 耳垢をとってもらおうかな・・
そういえば小学校の時に 一度だけ・・健康診断でひっかかって・・
それが理由で 耳鼻科に行ったことがある。
「こんなに大きいのがありましたよ」って
言われ、見せられて感動した記憶もあったような。
何かのページで 耳垢は 耳鼻科でとってもらうと
とってもすっきりするって書いてあった。
ふむふむ
耳垢とってもらうと 聞こえ方が凄くよくなるって。
仕事がら・・電話でのセラピーというのもしているから
より一層 聞こえるというのも いいなあ・・
一度・・・耳鼻科を訪ねて
「耳垢とってもらえますか?」
と申し出てみるか・・
でも・・病気でもないのに・・そうやって尋ねるのもなんだかなあ・・って
なんだか・・いろいろと ぐるぐると ちっちゃな悩みがあった。
誰かに聞いてみたい・・・
姉に聞いてみた。
２年ぶりに会う機会があったから。
「でもね。耳垢は おいといていいっていう話もあるじゃない・・?」って。
ううむ そうか。
じゃいいかな。
迷うなぁ
その数日後 例年のごとく 旅友三人が集合。
◇
私は・・旅するのが好き。
旅友三人旅っていう集まり??
一緒に毎回旅をする仲良しさんがいる。
年、数回 この３人で国内の旅を楽しんでいる。
もともとが 心通じ合える・・・・魂レベルでのつながりなので・・
意外と・なんでも話ができる。
仕事も同業でもあるので そんな部分からの話もできる。
セラピスト仲間。
その３人が 集まる旅は・・
セラピー的 読み取り?
きらりと光る気づき だらけになってしまったりもする。
ある時には・・・・その旅先での 過去世の話をしてみたり
何か言葉を発すると・
「それって インナーチャイルドのエネルギーだねー」とか。
普通の話が・どんどん 見えない世界に通ずる会話となっていく。
そうなると
私たち 三人で歩く道、とまる宿、食べる店、見上げる空も
特別なものに見えてきてしまう。
セラピーでいう所のきらきらタイムだらけとなっていく。
だから・・もの凄くおもしろい 楽しい・・
今回の2012年九州の旅も この「みみ」からはじまるのである。
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私は ちょうどなタイミングで
自分のちっちゃな悩みを今回の旅にも 持ちこんだ。
「ねぇ・・耳垢を耳鼻科で取ってもらうってどう思う?」
「うーんどうなんだろう」
「でもね 聞こえ方が とてもよくなったっていうネットで読んだことがあるんよ」
「どうだろうか それって耳垢は 耳に残しておいたほうがいいっていう話もあるよね」
「確かに その奥というか 外側に近いところを なでる感じがいいって」
「耳垢って 自然に出てくるっていうのもあるし」
「そうだね じゃ まっいいか・・・」ってな会話。
そうしたら ちずこさんが言った
「今回の旅のお題は・・みみ だわ・・・」
「なんで?」
「だって 私も 母の補聴器のことで ここ数日いろいろあったのよ」
「へーそうなんだぁ」
「
かぁぁ」
「さん かぁぁ」
「みみは み・み。。。33だなぁ。
さんかぁ。 3 三 産 SUN(太陽) それから
すっぱい 酸 とかすっていう意味もありそっ」
ちなみに この原稿書き始めた時に 知りあいの医師に聞いてみた。
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耳垢は立派な疾患。
耳垢栓塞除去という項目でちゃんと保険点数が付いていますので
耳鼻科に行けばよろこんで取ってくれます。
中には本当にカチカチになってて柔らかくしないと
取れないような医者泣かせの耳垢もあります。
耳垢のせいで聞こえが悪くなることはあまりないので
そういう意味では取らなくても大丈夫。
ただほっておくと耳垢のせいで外耳炎になって
耳がかゆくなったり
痛くなったりすることがあるので注意。
昔、中国製？か何かのお灸みたいなものを耳の穴に入れてあぶりだして？
耳垢を取るようなものが はやったことがありましたが、
いっぱいカスみたいなものが こびりつくトンデモ品だったような。
補聴器はメガネと違って高価。
しかもメガネはかけるといろんなものがハッキリみえるけど
補聴器はすべての音を かさ上げするので
雑音の多いところではつけられない。
ひとの耳は 聞きたい音に焦点を絞って雑音はカットできるけど
補聴器では そういうわけにはいかない。
もうひとつ補聴器を付ける上でネックになるのがモチベーションの問題で
自分が困ってないから 付けたくないという老人が多い。
周りがいろいろ言っても 当のご本人と温度差があるのはよくあることなのです
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なんか別の意味でやはり深いイイ話が聞けたように思う。
ひろえさんも耳鼻科の知識も少しあるから 言ってた。
「カチカチのものは お薬つけて柔らかくしてから
精製水で洗い出しするのですよ」って
「精製水」を「聖水」という言葉に聞き間違えそうになった・・
さてさてどうなっていくのでしょう。今回の旅。
◇
ひろえさんの話。
この直前まで ごたごたとしていたと。
人間関係の話聞きながら 車を走らせる・・・。
みんながそれぞれの疑問符とかも 持ちより
旅の道中、話題に花が咲く。
前回 ことの流れで キャンセルされた 高千穂の旅が
2012年秋に決行。
時期がずれたことが とてもいい効果を出していた。
「あーよかった 秋に来れて ホント よかったねぇ」と
みんなが同じ想い。。
お神楽も 出会えたし。
雲海にも 出会えたし
２３歳の天使に会えたし。
そう 私たちは いつもと違った旅を過ごしていた。
何回か続いている、この3人旅。
でも３人そろいの写真が あまりない。
どうしてだろうか・・・
確か ひろえさんが 自動シャッターをセットしてくれて
３人集合写真が撮れたこともあったなだけ。
私たちは・・・まわりの人に「撮ってくださーい」っという声を かけない。
どうしてだろうか?
今迄 そういうのを しゃべりずらい感じ。
旅先でも 自分達だけで おしゃべりしまくってて
まわりの人と交流する、いとまもない?
私たち 三人は意外と内に、内にタイプで 引っ込み思案かな・・・♪
まわりの人に話しかけない・・
言葉を言いだせない空気があった。
いや・・・なぜか 人が少ない場所ばかりに出かけていたから?
そう・・・どんなにたくさん人が いても
私たち３人が その場所に立つとまわりの人たちが ふーっと消えて。
３人世界になり それを逆に喜んでいた。
人ごみが好きではない・・静かなのが 好きなもんだから・・。
「あっ ラッキー ほーらね。
私たちが 来ると不思議と すくよねー」
なんて しゃべってた。
きっと 自分たちが それを 望んでいて・・・
それが 実現化していたのだろうと感じる。
でも 今回の高千穂の旅では・・・
意外と・・・すらすらと よその人に話しかけ、お願いしちゃう私がいた。
「あの・・シャッターお願いしてもいいですか」って。
その流れが 不思議。
なぜ こんなにも すらすらと 見知らぬ人に声かけられるのか・・と。
なにがきっかけかわからないけれど・・
私たちの心 ちょっとまわりに対して 開けてきたかしら?
２３歳の天使に出会う は そんな気持ちの流れの延長線上にあったと感じている。
その旅の始まりから 伏線はきっと張られていたのだ・・・・
■
高千穂では おいしい お蕎麦を頂いた。
すてきなお店。
外観は 田舎町の小さな 食事やという雰囲気。
でも 中にはいると ここちのいい木々で出来た家具に腰かけ
手造りの焼き物陶器に盛られたおいしい食事。
高千穂入りで 突然のおもいつきではいった お蕎麦やさんではあるが
とても 満足した。
とても幸せな気持ち。
そして そのあと 神社を散歩して宿に向かう。
一日目はユースホステルにしていた。
私は ユースホステルは 国内で利用したことがない。
料理旅館も好き。ホテルも好き。
出張仕事をずっとしてきた経験から 駅前とかのビジネスホテルも使える。
民宿にも 旅友三人の時 使う。
今迄に ユースホステルは 海外ひとり旅で 使用したくらい。
今回は 日本のユースホステル。
私にとって意外な展開♪
とても人なつっこい 親切なオーナーがいて
その泊まり客たちをつなげてくれる。
宿に入り 夜に始まるお神楽にでかける前にメインテーブルでお茶をして
いろんな旅のアドバイスを してくれる。
旅先で こんな友達のように 会話することは あまりなかったような。
この３人旅では 初めての経験?
「お神楽を見るのなら １時間前には 行っといたほうがいいわよ」
「会場は すぐにいっぱいになるから。
貸切バスで来る人もいるから。
駐車場も停められなくなるわよ」 と言われて あわてた。
５分前にでも 着けばいいかなと考えていたから。
私たちは オーナーの指示どおり 早めに出かけた。
駐車場は がらがら。
だから お神楽では・・・先頭に座れた。
でも少し遠慮して 二番めに座る。
舞台のまん前だ。
ここなら 写真も撮れる。
ラッキィー。
あ さきほど 一緒にお茶していた２０代の青年も座っていた。
自転車ひとり旅をしていて 日本縦断中。
沖縄も行ってきたと聞き 話は盛り上がったっけ。
なんだ 一緒の方向だったんだ・・と 心の中で思った。
彼はオーナーの車で来たようだ。
そういえば 私たちが 出発したあと・・・
ずっと 後ろからついてくる車があったっけ。
その車 同じ方向に行くんだったのだ。
「それなら・・・ば 一緒でも・・・・・?」と 少し心の中で思った。
でも知らなかったんだし・・しょうがない。
それに私たちは このお神楽のあとに 温泉に寄るのですもの。
方向が違うし。
◇
そして お神楽が始まる。
天の岩戸ひらき だ。
ﾄﾞﾝトドンと お太鼓と笛の音色
見ている体の中にまで 入ってくる音。ここちいい。
おにのような面をつけ 踊る 踊る
時には 舞台から降りてきて 観客を襲うまねごともする
その観客をかかえる。観客もよける よける。
私たちは ２列目。
一列目に座っていた女の子は すぐ狙われて パクリと されていたような。
観客も楽しそうに叫び その時間を 楽しむ。
夜遅い時間なので 眠気が襲うが その叫ぶ声で 目が覚める?。
そのあと に 高千穂温泉で まったりと くつろぐ。
そして・・ユースホステルに戻った。
■
そこからだ。
宿に着いたのが １０時すぎ
私にとっては もう遅い時間。
だから 私は部屋に直行して 眠りたかった・・・・
でも 宿のオーナーが メインテーブルにお茶を並べて
「どうぞ」「どうぞ」と 私たちに声をかけた。
だから 座った。
さきほどの青年もいた。
私達はお神楽の話で 盛り上がっていた。
「オーナーさんのアドバイスを頂いたおかげで
いい場所で お神楽を楽しめました。
本当にありがとうごさいます」と伝えた。
「明日は 雲海みるのでしょ」
「はい」
「明日はね 日の出の３０分前には 行っといたほうがいいわよ」と。
「そっか・・・でわ明日は 5.45、チェックアウトにしましょう」
地元住民の的確なアドバイスに対して
完全に信頼している私たち。
少したつと・・髪の毛を洗いたての女の子が
部屋から出てきて
「こんばんわぁ」
ひとりそこに座った。
一緒にお茶を飲みはじめる。
オーナーが言う
「あす朝 雲海を見に行くでしょう。
この子 乗せていってくれないかしら」
私たちは なんのことか 分からず
「え?」と聞き返す。
そのタイミングで女の子は 言う
「ありがとうございます。
いいんですかぁ・・たすかります・・・」と。
3人 顔見合す。
あまりのぬきうち・・突然で・・あっけにとられている中
「ありがとうございます」 といわれ・・
「あ・・はぁ・・・・・」
「車の席は 確かに一席はあいていますが・・
私たちは・・そのあと・・・この宿には 戻らないですよぉ」
「あ・・いいんですぅ
そのあと 自分で タクシーで貸自転車やさんまでは移動しますから」
「雲海みるために タクシーで一人で 清見ヶ丘に行こうとしているから
もしよかったら あなた達の車で連れていってもらえないかなって思って」とオーナー。
「えっとぉー 確かに席は あいていますが・・どうする?」
と 車持ち主のちずこさんの方を見た。
ちずこさん 「いいですよ」と返事。
ひろえさんも「いいよー」と。
ということで・・・翌朝は ４人で出発することになった。
３人プラス1人
なんだか・・不思議。
私たち３人はきょとんとした。
あまりにも抵抗なく この女の子との出会いが すらすらと展開していくのである。
普通だったら・・こうでしょう・・というのが あてはまらないほど・・
心、気持ちよく さっさと進められていった。
だから 私たちは 自然の流れで その流れに乗った。
私たちは まだ頼まれてもいなかった・・
女の子が 「ありがとうございます」と言ってきたとき
思考の中の半分は 分かっていなかった。
話の前後が みえなかった。
でも この女の子は
もう オーナーが その話を私たちに頼んで
話を通してもらい 了解がとれたからという感じで
お礼に頭下げてきたのだと思う。
いやいや まだ その話、聞いていなかったよ・・
私たち・・・一緒に行くかどうかの話合いをしていなかったよ。
でも その 女の子のきらきらの明るさと・・・笑顔に
飲み込まれてしまったのだと思う。
私にも おんなじくらいの娘がいる。
そんな娘のひとり旅なんだもの、応援したくなる。
今回の旅の車 運転手役のちずこさんにも おんなじくらいで娘さんがいる。
きっと そんな部分と重なって ほほえましいと思ったのではないだろうか。
でも ありえない・・
私たち3人の旅では ありえないことが 起きた。
3人旅の車に プラス1人が乗るのである・・・
これは 驚きに値する。
部屋に戻り ３人で 会話。
「なんだか・・ことの流れで こんなになってしまったけれど
良かったのかな? いいの?」って。
「あの女の子 お神楽で 一番前にいて ぱくりと されて
キャーと叫んでた子だったね」と。
そうか・・・・あの時にも いたんだ・・・と思った。
私たち３人は ５時に起き 出かける準備をはじめる
静かだ・・真っ暗。誰も起きている気配はない。
そして 約束の5.45に ちゃんと玄関に その女の子は現れた。
うん きちんとしているなぁ・・と思った。
そして オーナーに挨拶して 見送られて 宿を出発。
いざ・・国見が丘へ。
もうすでにたくさんの車だ。
でも停められた。
オーナーのアドバイス通り いい感じ。
車中で 女の子と私たち三人は おしゃべりがはずむ。
「昨日は いい空が とれたんです」
「ほら こんな空」
「ほら これは 虹色」
とカメラの中にある写真を私たちに見せながらしゃべりだす。
それって・・・昨日の私たちも していた事だし・・
私たち３人旅での会話だよ～。
なぜ こうも溶け込んで
どうして 空の話ばかりしているの?
と思った。
だから・・・とってもたくさん いこごちのいいおしゃべりをした。
こんなに空に夢中になっている子って いったいなんなんだ・・・
そして・・50歳すぎ・・・一人４０代がいるけれど・・
そんな中 ２０代の若い女の子は 普通に一人で ここに座って
道中を 一緒に楽しんでいる その姿を 眺めて・・
私は 口に出しそうになった。
「あなたの未来が ここにいる私たちよ」って。
「そんなに雲に夢中になっていて・・
そのまま大きくなると(年をかさねると)こんな大人になるよぉー
そして いろんなことがあったけれど
今 ここに居る私たちは とっても幸せなのよ」
って言いたくなった。
でもあわてて 言葉止めた。
それは あまりにも 限定した未来になってしまう・・
この子の今、歩いている道には そんな言葉は不要なのだ・・。
だから 言わなかった。
でも 言いたくってしょうがなかった。
その言えない言葉が 私の胸でぐるぐると回っている
「いろんな道があって いろいろと工夫して歩いてきて
そして今の私たちは 幸せ。
だから
あなたの未来も 幸せが舞って・・待っているんだよ」って
口にださない分 それがぐるくるして
いい意味、、とても心わくわくとしている私がいる。
(待っていると書こうとして 舞っている という言葉に変換した・
舞うという言葉も興味深い どうしてかというと・
そのあとに 空の奇跡↓にも出会えたから)
 |
舞の神様が お空に登場した のでした。 その時のお話は こちらです。 |
さて・雲海に着く。
雲海は もう始まっていた・・・
うわぁぁぁ きれいっ
この時期にしか見られない雲海。
太陽もくっきりと出てきた。
その丘を右や左へと行ったり来たりして写真撮影。
すてきな写真がいっぱい撮れた。
「撮りましょうか?」
と 女の子は声掛けてくれて
３人の揃った写真も撮ってもらえた。
私も 女の子の写真を 彼女のカメラで撮ってあげた。
雲海をバックでいい写真が撮れました。
何回もやっている中・・せっかくだから って
ちずこさんとひろえさんと女の子の ３人写真も撮った。
でもそれは 彼女のカメラだったから
撮れている写真は 手元にはない。
雲海が終わり 見学していた人ほとんどが 丘を下り宿へと帰っていく。
私たち3人プラス1人は その丘に長居した。
その反対側の階段へも 登ってみようと
いつもの冒険心で てくてくと 私たち4人は 歩く。
いつも 探検型。
「あっ こっちにも何かありそう」で
みんなの行かない場所へもてくてくと 道草。
その流れにも にこにこと 一緒に歩いているプラス1人である、女の子。
「私たちは このあとの高千穂峡に行くから
そこで 解散にしようねー」
だから 一緒にいた。
そして 私たち以上に 空ばかり見上げている。
写真撮っている。
おんなじたなぁ 思考がおんなじだなぁ・・
私たちと一緒に旅しているなぁぁと感じいっていた。
そうしたら
どどーーんと おおきな太い龍の雲が 空に横たわった・・
す・すごい・・・・
私たち三人プラス1人 みんなで また 写真 写真・・
 |
龍が大きすぎて カメラ画面には おさまりませんでした |
◇
いい体験できました。
みんなの顔は 高揚して赤みがさしている。
雲海が出るほどの寒さではあるけれど オーバーはおり
太陽の光も浴びて ごきげん。
さて・・・移動しましょう。
「あなたは 何歳なの?」
「はい ２３歳です」
やはり 私の娘よりも年下だ・・若い・・
なのに こんなに私たちに溶け込んでいる彼女って
いったい・・・なんなんだ。
と疑問符。
高千穂峡についた。
そして駐車場に着き・・
「あ・・・・でわここで私は 歩きます」
「あ・・ 私たちは ボートに乗りますね。じゃ ばいばい」
これで終わり。
まったく正反対の方向へと 分かれて歩いていった。
その後ろ姿を 私 いつまでも見いっていた・・
これで 解散。
私は ここで あっけにとられた。
そして これでいいんだって思った。
人から何かしていただくは とってもありがたいこと。
何十年も生きてきた私だったら 便乗させて頂くことなんて・・
申し訳なく ありがたく 別れの際には どんなお礼をしたらいいのかしら
とか深く考えてしまう。
何回も頭も下げるだろう・・
ガソリン代として いくらか包むのかもしれない
何か お菓子買って・・それを 渡すのかもしれない。
でもこの女の子は「ありがとうございました」と言って
くるりと 背中向けて 歩きだして行ってしまった。
本来なら いろいろと思うのかもしれない
でも 実にいい感じであった。
その感覚 その感性に
「なんてすてきな子なのだろう」と感じいり。
とっても 幸せな気持ちになった。
なんだか・・人間くさくないなって。
そして 女の子が去っていったあと
私たち３人は なぜか笑っている。
きっと みんなも
女の子と一緒に過ごしていた時間を
楽しんでいたんだって思った。
「あ 名前聞き忘れちゃった・・」
「ありえなーい」
一緒に車に乗り こんなにいろんなおしゃべりしたのに・・
名前 お互いに名乗らなかった・・・
私にとって ありえないのである。
私は 仕事柄 お名前を知る その方のお名前で呼ぶは とても大切に思う。
そして 私の名前も 相手に告げる。
それが 互いのつながりの一番の基本だから・・・・・
でも彼女は あまりにも急に 私たちの輪に飛び込んできて・・・
あまりにも あっけらかんと 消えていったので 聞くひまもなく
なぜか お名前聞くこともしなかった私がいた。
それだけ 私たち三人の心には、ぬきうちだったのだろう・・
◇
そして ３人の旅は続いていく。
車中 私がいう。
「おかしい わらえる
あの女の子の存在が 不思議すぎて 笑える
楽しくなる いったいなんなんだろう・・・」と。
ずっと つぶやき続けている自分・・・・
「だって 私たち３人と プラス1だったんだよ。
ありえないじゃない・・・ありえないことは
奇跡ともいいえるし・・
不思議だ不思議だ」と。
みんなも笑っていた。
「不思議だねぇー」って。
そして 車の3人旅は続く。
高千穂から 大分県に移動している帰路。
前の席に座っている 二人が話していた・・
「今回の旅は *みみ → *さん という数字のがテーマだと思ったんだけれど
それはいったい なんだったんだろうねぇ」
「3か・・みみは 33だよね・・・3は８を真ん中で２つに割ると3・3だねぇ～」*
と ちずこさんがつぶやく・・・・
ぴっかーんん・・・私の頭にひらめいた。
いや言葉が 降りてきた・・・・。
後ろの席に座っていた私が
前の二人に 体を前にのり出し 話しかける。
「あのね 今 ひらめいた長文があるんだけれど
運転中だけれど 話してもいい?」。
すると ちずこさん運転しながら
「あ ちょっと待って。
今 水をひと口飲んでから
覚悟してききたいから」
と言いながら ペットボトルを手にとり ひと口、ゴックンと飲んだ。
ひろえさんも 心の準備してる
「はい どうぞ」
じゃ 始めます。
なんて まるで 夢チェックかセラピーのようだ・・
そんな頭の回転が くるくると 私の中で動き出していった。
◇
あのね 3は 8の半分とさっきちずこさんが言ってたでしょう。
その言葉を聞いた時に
「8の半分は 4にならず」
という言葉が下りてきたの・・・
そして・・・8の半分は 3なんだ・・・よね。
4にならずは・・・4に非ず なんだよ。
4ではない・・・・
一見 4にも見えるが 実は3なのだ。
だから 今回のほんのちょっとの時間に起きた経験。
４人での車移動は ４人のように感じていた私たちが居たけれど
４人ではなく 実は 3なのだ・・・3人だったのだ・・
ということになったの。
そして では あのプラス１人は 何?と聞いたら・・
あれは 人間ではない・・と。
彼女は実在した。
確かに でも 私たちの旅において 私たち３人にとっては
彼女は 人間という実在ではないのだ。
そんなメッセージを持って
私たちの前に現れた天使なのだ。
「
」・・・・・・。
でわ・・メッセージか・・・。
どんなメッセージだろうか。
私たち三人は 彼女の登場によって ここちよく楽しく過ごせた。
そして 私は 思った・・・
私は 今 幸せ そして あなたの未来もこんなふうにしあわせなんだよって。
あなたの歩いていく先に 私たちは いるよって。
「あなたの未来は 私」
そう・・・あの２３歳の天使は
私たちのインナーチャイルドであった可能性が高い。
そのインナーチャイルドは ネガティブな方角のメッセージて゛はなく・・
ポジティブなメッセージを出している可能性がある。
だから・
みんなが２３歳の時に何をしていたかを 思いだしてみようか。
そして・・その当時の力が 今のそれぞれの人生の渦中に力になる
と いいえるんだ。
って しゃべった。
そうしたら・・
「なるほどーーー」って 頷く二人。
他 天使の話
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