私は　ずっと　精神世界の本が大好きでした。

だから　本だなには　何十冊も並んでいます。

バーバラブレナンの本に出合ったときに

「そーかそーか　医者なんて　いらないんだ」

って結論になって　薬いらずの　添加物嫌いの人間になりつつありました。

そして　「もしも　癌になったなら　ここに行けばいいんだなぁ」って思っていました。

 

ある夏

乳首から　分泌物が　やたらと出てくる

ホルモンバランスが悪いのかなぁって感じて

もうすぐ　　４０だしーーって感じて

しまいには　その分泌物で　胸がただれて

アトピーみたいになってきて

へんなのって感じてて

そして秋がすぎて　冬になって

 

春前

今度は　生理不順がつづいて

夏になるころには　生理が止まってしまった。

「あれ」と思って　日赤病院の産婦人科へ。

２０代の男の先生。

超音波を見ただけ。他に検査なし。

「大丈夫　時期に始まりますから」

「ふーーん　この人は本当にわかって言っているのかしら」

って？？？？マークだらけ。

 

それでも　ずっと　来なくって。

２ヶ月後　きゅうにはじまって

なんと　今度は　出血がとまらない。

何日も何日も。

２ヶ月間止まらないので

今度は　違う病院へ。

そこは　女医さんのいる産婦人科病院。

年もおんなじくらいだし　安心かなぁって。

 

「出血は　この注射で止まりますよ。それから　この飲み薬を1週間のみ続けて。それで　元とおりですよ。」

 

言われるままに　注射を受けて　薬を飲んで　。

このホルモン剤がとってもきつい。

のみ薬1個のんだだけで　その日の仕事ができなくなってしまう。

頭がぼーっとしてしまつて。

 

でも　翌月からは　順調なペースに戻って。

 

そして　半年後　

再び　出血が止まらなくなる。

でも　仕事も入っているし　いつものことと思って見過ごして暮らしていた。

また仕事が手につかなくなると困ってしまうから。

３ヶ月間そのまま放置。

 

春になって　仕事がひと段落。

また　あの女医先生に注射をうってもらって　この出血を終わらせようと思って

先生のところへ。

 

私の子宮の中をみて　あわてている。

私の以前のカルテをみて　あわてている。

どうしたんだろう。

「先生　前みたいに　薬でもとにもどしてくださいな」って。

「いいえ　ちょっと検査を」

「はぁー？？」

 

ということで　細胞をとって　検査機関へ。

 

1週間後にまた来る約束。

 

なのに　

翌週月曜日の夜に電話がかかってきた。

「すぐにきてください。ご主人も一緒に」

「はぁ　いい話しでは　なさそうですね？」

「はい　家の方と一緒に来ていただいたほうが良いと思うので」

 

食べかけの夕食も　そのままにして　二人で　病院へ。

夜なので　裏の夜間緊急口から　入っていって。

私と同じ年くらいの女性が　白い服きてすわっている。

「あの　結果が出まして　悪性で　すぐ手術できる病院へ行った方が良いと思います。」

「はぁ」

「あの　前にかかっていたときからの症状だし　お話を聞いてみた記録をみると　その前からの症状ですし…えっと　初期ではなくてーーーー中期になってしまっていてーー…でもーー」

「でわ　発見が遅れたということですか？？」と夫が尋ねる。

「はぁー　あの　この病気は　日本人には　すくなくて　欧米の方でよく発見される病気なのでーーー。前にいらしたときには　まさか　この病気だとは　思いもしなくってーーーー検査しなくってーーーとにかく　紹介状を書きますので　すぐに明日行ってください。」

どうも　歯切れの悪い返事。

女医先生　わなわなとふるえていた。

「あの時には　ちがうと思ったから」ってぶつぶつと言いつづけていた。

癌といわれた私は　いたって客観的。

 

夫と女医が　気分が落ち込んで　真剣に話ししているから

私は　別の立場を取りたくなったんだと思う。

少しも何にも　感じてない。

ショックすぎたんだね。　きっと。　

 

帰りの車の中で　夫がつぶやいていた。

「あの先生　ミスったなぁ」って。

 

まっとにかく　この日に　子宮体癌の告知を受けたのでした。　　

「子宮がなんかおかしいぞ」って感じてから　２年目のある日のこと。

 

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