私と夫の関係・私と父との関係・私と子ども達との関係　気づいていないことが次々と気づかされた。

私はたくさんの涙を流した。そして　セッション後は　はればれとした気持ちで帰っていっていた。

ヒーラーは「　涙はヒーリングだからとてもいいことなの。たくさん出していいのよ。」と言っていた。

本を開いていた。

ヒーリングとは　自分自身を自己という　存在の真実とつながるよう助けるというだけのことです。それ以上のものではありません。

と書いてあった。　　　　　　　　　　　　　　　　　＊（癒しの光　参照）

確かにその通りなのだけれども　でも　私の場合には　西洋医学の外科手術よりも心が痛かった。

「外見だけをとりつくろって中をみないようにしていた方が　どんなに楽だろう」

とも考えた。

私の選んだ道は　本当の治癒であった。

それは　心が痛かった。

心をあけるのは重たかった。

とびらが重たかった。

むりやり開けたから。

苦しかった。

いつも頭痛と共に開けていた。

そして　「今ここで私が癌になった理由をみつけないと　祖母・母・私・そして　次の代へと　この癌がいってしまう。

私は　そうさせてはいけない」と感じていた。

「この流れをここで止めよう」と決意していた。

１０回目くらいのヒーリングセッションの時に　ヒーラーは　ボイスヒーリングを私にしてくれた。

いつものように　私の体の上で　手をいろいろと動かしている静かで力強く感じるヒーリングセッション。

ヒーラーが　私の体の下方のハンドヒーリング中に　声の音を出しはじめた。

それは　甲高くそして　美しくとても優しい音だった。

私の心がゆれ始めた。足部から　お腹へそして　胸そして最後は　頭の頂点へ。

頭の頂点で　声を聞いたとたんに私は　飛んでいってしまった。

肉体は　ヒーラーの部屋で寝ていたので　たぶん私の魂が飛んでいったんだと思う。

目をつぶっていた私の目の前に青い空間がひろがった。そこは　美しいところに感じた。その次に　一瞬にして　光の海の中にいた。

きらきらきらきらとしていて　それが何なのかは　わからない。

でも　私は　たくさんの七色の光の中にいた。それぞれの色の光が私のそれぞれのチャクラにエネルギーを注いでいるのを感じた。

そして　その空間をきらっ、きらっ、きらっ、きらっ、と　光るものがたくさん見えていた。私は　まぶしかった。これはいったい何？目をつぶっているはずなのに　まぶしくてまぶしくて　まばたきをしていた。

セッション後　

「見えたでしょう」とヒーラーが私に聞いた。

「うん」

私はうなずいていた。

「どこらへんにみえた？」

「ここ」と　私は　自分の寝ていた足元の位置の天井を指さしている。

「そうそう　ここにね　ここらへんにいっぱいガイド達がきていたよ」　

ヒーラーは　とてもうれしそうに　本を出してきて　背中に羽根をつけた天使たちがたくさん集まってきている絵のページを私に本をひろげて見せていた。

「こんなだったのよ」

「今日は　ガイド達がたくさん来ていましたよ」

「今日は　とてもにぎやかだったのよ」

って。

ガイド達ってなに？私が本を読んで知っている　スピリチュアルガイドのこと？

ヒーラーには　それが何かがわかったらしい。

私もガイド達が見たかった。ヒーラーとの会話では　私は　見たらしいし　ガイド達が現れた場所も知っていたようであったが　私の意識では　知らない。

会いたかった。

私の見たものは　光の海だけであった。

翌日のヒーリングを受けに行く日

私は　高速バスに乗っていた。

窓側の席にすわり　外を眺めていた・

ものすごく　胸の痛みを感じている。

ふと「会わなければだめ」

という言葉が頭にうかんだ。

何に会うんだろう。

その瞬間　私の自己のエネルギーが移動を始めた。

きゅうに涙が込み上げてきた。

どうしようもなく涙があふれでてきた。

隣の席には　見知らぬ男性が座っているというのに　私は　顔を窓の外へ向けてわんわん泣いていた。きっと　隣の人は　私が誰かの葬式にでも　向かっているんだろうと考え　てほっといてくれるだろう。と思っていた。

　止めようとすればとめるほど涙があふれてくる。

その混乱の中　私は　下腹部の方から　赤い色なのか　赤い光なのか　そのものが　私の頭まで　すべてのラインをとおり一直線に向かう連続を感じはじめた。

その赤い色は　私の頭の頂点では　青い色に変わっていた。

　赤から青への連続。

向かってはまた向かい向かってはまた向かい。　私のすべての光のエネルギーをすみずみから　集めて　頭頂の1点に集中させているようだった。

エネルギーは　頂点の青い色へ向かっていた。

そして　次の瞬間　抜けた。私は上へ上へ上へ上へ　そして空へ空へと進み　そして　地球の外にまで飛んでいってしまった。

私には　何がなんだかわからなかった。ものすごいスピードを感じていた。

それでもとまらない。

どんどんどんどんと上へいく。

私は　光の海に入った。

そのあと　しばらくして私の涙はとまった。

私は　何もなかったように　ただの乗客として　そのいすにーすわっていた。

ヒーラーである彼女は　私に何をしたの？

私は　意味がよくわからなかったが　なんとなくすべての問題が解決できるような気がしていた。

私は　セッションが終わると毎回ヒーラーから宿題をもらっていた。

それが　私の自己へ戻る道だったから。

ヒーラーは言っていた。

「３ヶ月かかるところをたったの３日であなたはプロセスをふんできている。ものすごく早い。」と。

私は　何もしていない。すべてに偶然はなし。流れにのって行こう。ただ　自分の直感をききながら。と思って生きていただけ。

ヒーラーのいるヒーリングセンターは光と愛の海であり　そして　光の音声であった。私は　そこで　治療を受けていた。

またある時には　私の子宮を中心に四方八方へ力強く手を散らしていた。そこにたまっているエネルギーを拡散させているようだった。そして最後はいつも　私の頭の頭上から何かをぐいーっと引っ張り出して　ぐいっと　束にして　ひとまとめにして　遠くまで　引っ張る作業をしていた。これは　とても気持ちが良かった。まるで私のちぢんでしまっているオーラを　引っ張って元の大きさにしているように感じていた。

セッションの後　私は　何回も泣いた。東京へ通っている私を毎晩駅まで　迎えにきてくれる夫の顔をみてまた泣いた。そして　何十枚もある　胸の扉を1枚ずつあけていくことをくりかえした。　

「あーあーつらい。これなら　私　手術を受けて　簡単におわらせればよかった」

「死んでも　どうなってもいい　ヒーリングを受けて宿題をこなす方が難しい。」と夫に訴えたほどである。

でも　私は　どうしても　ヒーリング治療がほしかった。

もはや　私は　癌に対する　命ごいというのは　なかった。もともと　不思議と生きたいという気持ちがなかった。ただ　流れにまかせて　歩きつづけていた。命を助けてほしいでは　なくて　私は　今の自分がここにいる理由が知りたかった。今回死んでもかまわないけど　理由をわからずしては　死ねないと感じていた。なぜだかわからないけど。

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　5.ヒーリングセンター通い�@