私が　手術を受ける決意をした日を３日後になっていた。

親戚達は　切符を手配して　手術当日は　私の病院で愛を送ってくれることになっていた。

手術のための検査準備が着々と進み　心は晴れ晴れとして　入院している同室の患者さんと　時間が過ぎていくことを楽しんでいた。

その日　私は担当医師に呼ばれ　別室に通された。　

「じつは　もうすぐ手術の日なのですが　このことはきちんと伝えなくてはと思って。」

「なんですか？」

「癌に変化している部分の搾取細胞検査の結果。一部が　細胞変異という判断に変わってしまっていて癌では　なくなってきているのです。」

「ということは？」私は　首をかしげてたずねた。

「この場合には　手術を選ばないという選択肢もふえるわけでして。もしも　手術をうけないのなら　早めにキャンセルの申し出をしてほしいと思いまして。」

私は　混乱した。もう　私は　いろいろなプロセスの末　手術を楽しく迎える準備ができていたから。

すぐに夫に病院にきてもらって　もう一度医師に夫婦そろったところで話しをしてもらった。

「また　ごくまれに　このまま　癌が消えてしまうこともありえる」

と医師は話している。。

「でも　一度は　癌という診断がついている以上は　手術を選択しない場合でも　　化学療法を受けることをすすめる。」

今回の入院時に　進行性の癌だった細胞は　手術直前にお行儀の良い癌に変化していた。私が　ヒーラーに懇願した通り　いろいろなプロセスを通り　私の癌はなくなり初めていた。

夫は　その話を聞いて　困惑した。

夫の願い通りになりつつある時であった。

いまこそ　手術をキャンセルして　私を退院させれば　私の体は　傷つかないですむかもしれないと。

きっと考えているだろうと感じていた。

迷っている夫に　医師は　真剣に言った

「もしも僕の奥さんがこういう場合に　僕は手術をすすめます。化学療法はすすめない。」

夫は　私の顔を見ていた。

私が　決めることだった。

私は　癌の告知・　ヒーリング通いから　すべての流れをふりかえり　

「私は手術をうけます」

と返事した。

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病名は　子宮体癌。

今回たずねた病院での入院時の細胞検査結果では　クラス５Ａ　進行性の癌と診断。

３ヶ月前に手術を受けようとしていた病院の診断は　クラス３Ｂ　まだ進行性には変化していなかった。

医学的にみると　私は　ヒーリンクセッションを受けていた1ヶ月あまりの期間に　癌は増大してしまっていた。

子宮・卵巣・リンパの一部分の切除。

私が手術をする当日には　病院手術室の外の廊下に　十数年交流の途絶えていた　私の父・妹夫婦・そして私の子ども達・夫がいた。

皆　四国や北海道から　駆けつけてくれていた。

なぜか　みんなが　口をそろえていう言葉は　

「癌が私達をつなげてくれた　良かった良かった」だった。

私は　痛い思いをして切られてしまうというのに　私も　良かったと心から感じていた。少し不思議な感じがした。

私の体は　いままでにない　たくさんの愛に包まれて　手術を受けた。

手術1週間後に切除物の病理検査がでた。

でも　今までの診断とはちがい　癌が変化していたようである。

極初期の癌という判断だった。

転移の心配もなく　追加治療の必要もなく　手術後２週間で　退院した。

子宮筋腫の人達と同じように短期入院で終わった。

私にとって　癌は終了したようである。

私がヒーリンクセンターを尋ねた理由

「この癌が　私にとってどんな意味があるのか」

この問いかけの答えはでた。

でも　これらを通して　私は　人生の意味を　もっとよく考えていきたいと感じた。

ヒーリングの意味、ヒーリングとであった意味を知りたいと感じていた。

私は　子宮に手をあてて　感謝をした。

ありがとう。

愛を込めて。

あなたがいたから　今の私がある・

とてもがんばってくれてありがとう。

そして　いとおしく　そしてうれしさに包まれた。

すべての統合を感じた。

私は　皆の意識をわたしの癌にむけさせた。

気功の人も　宗教団体に夢中な人からも　。

そして愛のエネルギーを受け取った。

私は　すべてを受け入れた。

皆に感謝した。

愛　一つの愛に込めるということに境界線はない。と感じる。

そして皆が　一生懸命になっているそのものを使い　ある一つの場所に向かって　愛を送ってくれればいい。

一つになるんだ。

私の癌は地球だった。

そして　医師も看護婦も　病人も　ネガティブな人も　家族も宗教をしている人も　すべての皆の思いが　愛を送れば　癌を癒す。

癌をなくす。

地球は　愛で包まれる。

それぞれの居場所で　愛をこめれば　誰に従うことなく　自分のハート　に目をむければ　それはヒーリングの始まり。

２０００年７月末日

私は　癌の手術を完了した。

体の異変がはじまったのが　　１９９８年の夏。

医学的検査の結果　癌の告知が　２０００年４月

1年以上前から　頼っていたその医師は　私が癌ということを把握して　大変に慌てていた。

もう異変を感じてから１年以上がたってしまっていた。

それからの様々なプロセス。

癌の進行は進んでいた。

告知の時点よりも　より活発に　より大きく

私の体の中で　変化しながら膨張していた。

私は　私の体も　心も　そして魂も　すべての準備が整い　手術を受け入れた。

私の癌は　ひとまず　終了しているように見えた。

しかし　私は　手術後の　切り傷が　精神的に気になってしかたなかった。

そこの部分は　まっ黒な　大きな穴が私の魂に開いてしまっていた。

私は　そこを何かでうめる必要を感じてあせっていた。

それがなにかを　毎日考えて探しつづけていた。

退院後

手術前に何回か通っていたヒーラーのところへ行った。

彼女は　リストラクチャーという作業をしてくれた。

「手術で傷ついたオーラの補修をします。」

と言っていた。

私は　いつものように　気持ちが良かった。

光の海にどっぷりと入っているようだった。

ヒーラーは　「はい終わりました。」と言った。

ああ終わったんだなぁと感じた。

ヒーラーは　最後に　私の眉間にヒーリングをした。

愛を込めて　ヒーリングをしているのがわかった。

それからの毎日　私は　妙に眉間が気になる生活がつづいている。

また　その後も　夢の中で　私は　彼女からヒーリングを受けていた。私に遠隔ヒーリングをしてくれているのだろうか。

私は　近いうちに別の場所で彼女に会うような気がしているので　その時に聞いてみようと思っている。「遠隔ヒーリンクをしてくれてたの？」と。

私は　毎日のようにヒーラーのところに来たかった。　でも　最後のヒーリンクセッションを受けているときに　「もうおわりだね」という言葉感じた。

ヒーラーは　私がこれで来なくなるのを知っていたと思う。

私が帰るときに　彼女は私にこういった。

「どうか　いつでも愛をもって　そして　生きて。好きなものをたべて　すきなことをして。いつでも　おまかせ。　ね」　

これは　私のライフワークとして　ずっとやっていた　個展のメッセージだった。

リストラクチャー

手術によってこわされた　オーラを治療して　復元する方法。

私は　手術を終えてまたヒーリングという光の温泉につかっていた。

でも　私は　何か　ものたりなさを感じていた。

私の手術跡にあるぽっかりとあいた大きな穴は　このセッションでは　ふさがらなかった。

彼女には　私のオーラが見えていてそれをいろいろな手法で治療してくれている。

でも　私には　私のオーラがみえない。

私は　私自身が見たい。

私にはオーラを感じることができない。

確かに　ヒーリングを受けた後には　私の体に変化がはじまっている。

だから　彼女のヒーリングは　本当のことだと思う。

でも　今ひとつ　直接的に感じたい。

そんな考えがうかんだ。

だから　私も知ろうと思った。

彼女の勉強した　同じ学校へ私も行こうと決意した。

私は　フロリダへ行きたかった。

なにもかもが知りたかったから。

しかし　そこの学校は　私が癌と戦っている頃に入学手続き時期が終了してしまっていた。

しかたないと考え　来年度へ向けて　お金をためようと思った。

でも　このまっ黒な穴をうめたいという気持ちは　どんどん大きくなってしまって　来年の募集時期まで持ちそうもなかった。

そんなときに　フロリダから　手紙がきた。

「あなたが望むなら　今からでも入学手続きができる。」

と書いてあった。

私は　喜んだ。

私の思い通りに事がすすんでいると実感した。

入学準備を始めた。

そこには　ある一定の金額が必要と書いてあった。

私には　そのお金がない

夫に相談したが　打破できそうもなかった。

でも　行けることを念じつつ　毎日を過ごした。

すると　その一定額と同じ数字の金額が　仕事として　舞込んできた。

すべてがそろった　

私は　行けることを実感した。

そして　入学の意思をフロリダへ伝えた。

しかし　いままで　即日で返事がきていたメールは　音沙汰がなくなってしまった。

私の心はあせった。

なぜだろう

私は　入学ができない？

ずーっと待ちつづけた。

入学のための次のプロセスに入りたかったから。

でも　1週間たってしまった。

そのうち　私は　あきらめるようになった。

すっかり方向転換しようとしたときにメールがきた。

担当者が長期の休暇を取っていたらしく　今私の申し出を読んだということだった。

すべて偶然はなし。

私は　行こうと思っていても　もう行けなかった。

行こうとしている私の協力者はすでに消えていた。

でも私は　それでも　どうにかして　このぽっかりとあいた大きな穴を埋めたかった。

そんなときに　一人の女性の名前が　浮かんだ。

彼女は　オランダから来日して　ワークショップをしている人だった。

日本にいながら　通訳つきで　受けられるという容易さに惹かれ　ただ　成り行きで　彼女のワークショップに申しこんだ。

私は　入学できるすべての準備がそろったのに　フロリダになぜいけなかったのかという理由が知りたかったから。

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