１1．とびらがひらいた

ワークの１日目に　グランディングの指導を受けた。

足さきから　大地のエネルギーを取りこみ　頭の上から宇宙のエネルギーを取りこみ　そして　自分の気になるところで　その二つのエネルギーを会わせて回転させるという方法。

私は　子宮摘出後の手術跡が気になり　その場所で　それぞれのエネルギーをあわせて回転させてしまった。

その結果　子宮が摘出されてしまってすでにないのに　子宮があった頃と同じ状態となり　生理痛となり　腰の痛みが始まり　そして子宮がないのに　子宮口から　いくらかの出血を起こしてしまった。エネルギー的に　子宮が復活したのかなぁっと失った一部の復活かと思い　少し喜んでいた。

 

講座の２日目になっても前日からの生理痛の痛みがとれないので　講師に直接相談した。

「静かにしていたかったのに　強いエネルギーが集まってしまって　子宮のところが　びっくりしてしまったのかもしれない。」

ということで　この講座に手伝いのために来日していた　ヒーラーにハンドヒーリングをしてもらった。ヒーラーは　私の何か罪悪感が見えるといっていた。

「何だろう　」

 

セッション後　感じた。

罪悪感は　決めてきたことを実行しない罪悪感だったと。

 

私はあせっていた。

癌の手術後　子宮を取り除いてから感じる　その部分の大きくて真っ黒な穴のイメージ。

　ここをうめたくて　何かでうめたくてなぜかとてもあせっていた。

そして　早く早くという気持ち。

ひとりだけおいてきぼりという気持ち。

早く始めなくちゃという気持ちを持ちつづけていた。

「早くはじめなくてはいけないのに　なぜ1歩すすめないの？だめじゃないの」

と　自分をせめていることが多かった。

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早くやらなくちゃっていうきもち。

　それが　何かは　なんとなくわかっているけれども　探す旅に出ましょう。

そしてすべての直感　すべての感覚は　すべてが現実。

夢は　過去世＆未来世そして今世のこと　。

私の思ってきたことは　感じてきたことは　本当のことだった。

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講座1日目

はじめて前世退行を受けた。グループ退行である。

私は　男だった　。城のある門の近くに立っていた。その門は　とても高く感じた。

私は　門番ではなく　でもそこに一人ぼっちで立っていた。

「どうして僕は　みんなと行かなかったんだろう。」

って考えている。ずっと。

手には　長い鉄の棒を持ち　足には鉄のくつ。かぶっている帽子は　鉄でできている。

そして石畳。たったこれだけしか見ることができなかった。

 

帰宅して　夫にその話をすると　

「それは　見張りをしていたんだ」と私に話し出した。

 

夫は　寝ているときによく特別な夢をみる。

それは　通常の夢とははっきりと違うと感じられるという。

密度がちがうというか　しっかりと画面で覚えていて　何年たっても　忘れない。

細かいことを　いつまでも　覚えているという。

そして何年か前にみた夢を話しはじめた。

彼はお城の中にいた　王様直属の家来であった。

城の中で　王様のためになる仕事だが　味方にさえ秘密にしなくてはならない仕事をしていた。

その仕事をしながら　誰かに見られたら困ると思ったれけれども　大丈夫　見張りを立てているから安心だ。って思っていたとのこと。

その見張りが私だった。

 

何年も前に見ていた夫の夢（前世）と私がはじめて見せられた前世がつながった。

その過去世も　私達は　一緒に仕事をしていたようだ。

 

私がはじめてセッションをした人。

受講生数十人のなかで　私の隣に座っていた人。

彼女は　伝授ほやほやの私のセッションを受けてくれた。

 

彼女は　過去世できこりのようだった　。

森の中に住んでいた。

そしてたくさんの動物に囲まれて暮らしていた。

森がいごこちがいいという。

 

私は　今　森の中で暮らしている。

もとは東京で生まれ育ったが　自然の中へいきたくて　八ヶ岳南麓の森の中へ移住した。

・すべて偶然はなし・

これは　私の大好きな言葉。

彼女をセッションすることになったのも「　森　」というキーワードでつながったことも　すべて　偶然はなし　なんだなぁ　とつくづく感じる。

 

 

 

私は　年一回ペースで個展を開いていた。

 

何かを伝えたいから　この展示会を見てくれるみんなが　何かを感じとってほしいから。それらの展覧会は　いつも　マスコミに取りあげられ　たくさんの人を楽しませる場であった。そして　いつも私は　同じメッセージを込めて　会場の入り口に　その文章を提示していた。

取材してくれるマスコミの人には　

「私は　伝えたいことがある。それが何かはよく説明できないけれども　私の個展を見にきてくれた人が　はっとしてくれて　何かを感じとってくれれば　いいと思っている」

と答えていた。

私の個展の開催を新聞などで知った　子どもの友人の母親が　私に聞いてきた。

「あなたは　それをすることで　いったい何の意味があるの。私にはぜんぜん理解できないの　なぜしつづけているの」

私は　こたえた。

「これが私の仕事なの。私は　伝えたいことがあるの　だから　やりつづけるの」

 

しかし　たくさんの人が見に来てくれて　展示会が大盛況であったというのに　私の心はいつも満足できていなかった。

「今回もわかってもらえなかった。」

「やっぱり無理なのかなぁ」と展示会期間が終了するたびにいつも　私の心はつかれてしまって　打ちひしがれていた。

「もう　やめよう」

といつも私は　思った。

でも　なぜか　翌年には　私が個展をしなければならない状況が　整ってしまっていた。

 

99年　私の個展としては　エッセイを書いた。

私の絵やオブジェのいままでの作品の発表から本という形の発表にかえてみた。

これは　私のここでの森で感じたこと・森から教わったことをつづった作品である。

このテーマも　私がいままで発表してきた作品たちと同じテーマであった。

それは　私の「ねえ気づいて」という　メッセージを込めて　　私の本を読んでくれるみんなに　懇願する気持ちか゛あふれでている中　一気に書き上げた文章であった。

その本も　それなりに　マスコミにとりあげられ　皆に読まれた。

しかしながら　「やっぱり　つたわらない」っていう気持ちが強く強く残っている。

この本のあとがきには　「みんなに伝えたいからかきました。」といっている。

私って確かに　何かを伝えたかったんだ。いつもいつも。

そして　この１０数年のライフワークとしてやっていた私の展示会の名前は

「　ＫＩＹＯＫＯ　ＷＯＲＫ　ＬＯＶＥ　Vol　ｘ」として活動していた。

当時　なぜ　この題名なのかが　わからなかった。　

　

今　すべてを理解した。

　どうして　私の伝えたいことが　伝わらなかったのかも。

　どうして　個展をやりつづけていたのかも。

　

　今まで　私の胸が閉じていた。

　どうやったら　みんなに気づいてもらえるかも　　今　わかった。

　　

扉が開いた。


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